かなざわべついん 金沢別院 ❶本願寺派の別院。 石川県金沢市笠市町。 覚如が北陸巡化の際、 一寺を建立し本源寺と称したことに始まるとも、 蓮如が開創したともいう。 証如の時、 金沢御堂 (尾山御坊) として整備された。 天正8年 (1580)、 柴田勝家に攻められて荒廃したが、 のちに金沢に入った前田利家から寺地を寄進され、 復興した。 東西本願寺分立の際、 金沢の門末寺院も東西に分かれた。 本願寺派では、 元和元年 (1615)、 現在の地に移転した。 ❷大谷派の別院。 石川県金沢市安江町。 本願寺派の別院と同じ起源を持つ寺院。 東西本願寺の分立の際、 大谷派では、 金沢後町に一寺を建立し東末寺と称した。 寛永年間 (1624-1644)、 現在の地に移転した。