かくしんに 覚信尼 (1224-1283) 親鸞の末娘。 王御前とも呼ばれる。 関東で生まれ、 親鸞とともに帰洛して、 日野広綱と結婚し、 覚恵と光玉をもうけた。 光玉は ¬恵信尼消息¼ 第7通に 「宰相殿」、 第8通に 「さいさう殿」 の名で出る人物と考えられている。 広綱の死後、 小野宮禅念と再婚して、 唯善を生む。 禅念の私有地に親鸞の廟びょう堂どう (大谷廟堂) を創設し、 さらに禅念から土地を譲り受けて、 これを親鸞の廟地とし、 関東の門弟に寄進して、 自らは留守として廟堂の守護に任じた。