かいきょう 開教 仏教が普及していない土地で伝道を行うこと。 本願寺派では、 幕末明治期以降、 当時開発が進められた北海道や念仏禁制が解かれた鹿児島への伝道が行われた。 また同時期には海外においても、 移民した日本人や派兵された軍隊を主な対象として、 朝鮮半島や中国、 台湾、 ハワイ、 北米での伝道が始まり、 大正末期には南米でも有志による伝道が始められた。 しかし特にアジア諸地域への伝道は、 日本が第二次世界大戦に敗れるとともに撤退した。 現在は、 北米・カナダ・ハワイ・南米の4開教区が置かれ、 開教使が派遣されているほか、 オーストラリア、 メキシコ、 台湾、 ネパールが開教地として指定され、 また欧州にも伝道の拠点がある。 日本国内では、 沖縄への伝道が進められ、 また、 人口移動に対応して、 首都圏などの都市部における開教が積極的に行われている。