ほうがつどうじしょもんぎょう 宝月童子所問経◎ 現存しない経典。 この経を抄訳したと思われるものに ¬大乗宝月童子聞法経¼ 1巻 (北宋の施護訳) がある。 同経は頻びん婆ば娑しゃ羅ら王の王子宝月童子のために、 釈尊が十六諸仏の名号の受持を勧めたもの。 龍樹の ¬十住毘婆娑論¼ に引用される ¬宝月童子所問経¼ の文とは一致しないが、 チベット訳にほぼ相応する文がある。