ほけきょう 法華経 ¬妙法蓮華経¼ のこと。 8巻28品。 後秦の鳩摩羅什訳。 法華の三部の一、 鎮護国家の三部の一。 異訳に西晋の竺法護訳 ¬正法華経¼ 10巻、 隋のじゃくっだつぎゅう共訳 ¬添品妙法蓮華経¼ 7巻があり、 梵本もいくつか現存する。 大乗経典の中では初期の成立に属する。 ほんじゃく二門に分かれ、 迹門では二乗作仏、 本門では釈尊おんじつじょうを説く。 中国では諸師が註釈を加えているが、 智顗ちぎが ¬法華玄義¼ ¬ほっもん¼ ¬摩訶まかかん¼ の三大部を著し、 この経を釈尊のしゅっ本懐ほんがいの経として天台宗を大成した。