じゅうかく 従覚 (1295-1360) 本願寺3代覚如の二男で4代善如の父。 慈俊などともいう。 応長元年 (1311)、 毘沙門谷忠恵の坊に入り、 永覚親王、 慈道親王に師事した。 のち本願寺に帰り、 正慶2年 (元弘3・1333)、 親鸞の書簡集である ¬末灯鈔¼ を編集した。 康永2年 (興国4・1343)、 覚如が口述した ¬最要鈔¼ を筆記した。 観応2年 (正平6・1351) に覚如が示寂すると、 乗専の勧めをうけてその生涯をまとめた ¬慕帰絵¼ を制作した。 なお、 覚如、 善如を補佐して本願寺の護持に尽力したため、 蓮如の頃までは本願寺歴代に数えられていた。