じょうねん 成然 (生没年未詳) 常念とも書く。 親鸞の門弟。 二十四輩の第六。 「交名牒」 によれば下総国佐島 (現在の茨城県南西部) の住。 藤原氏一族の中村氏出身で下総国猿島郡に流罪となったが、 当時稲田で教化していた親鸞に出会ってその門弟となったと伝える。 親鸞が京都に帰る際には、 その寿像を授かったという。 親鸞門流において有力な地位にあったとみられ、 覚信尼は大谷廟堂の敷地の寄進状を成然に送り、 同行中への披露を依頼している。 妙安寺 (群馬県前橋市・茨城県境町・同県坂東市) の開基とされる。