じつご 実悟 (1492-1583) 蓮如の第二十三子 (第十男)。 母は蓮能尼。 諱は兼了、 兼俊。 生後間もなく兄蓮悟の養子となって加賀国若松 (現在の石川県金沢市若松町) の本泉寺に入り、 のち清沢きよざわぼう (石川県白山市) に住した。 享禄4年 (1531) の享禄の錯乱 (大小一揆) に敗れ、 20年間、 諸国を流浪した。 晩年は河内国古橋坊に住し、 これを願得寺に改めた。 多くの記録や著述をまとめており ¬蓮如上人一語記¼ などの蓮如の言行録は、 後世に ¬御一代記聞書¼ のもとにされている。