じとく 自督 自己の領りょう解げのこと。 ¬論註¼ には 「我一心とは、 天親菩薩の自督の詞なり」 とあり、 親鸞は 「行巻」 に 「我一心とは天親菩薩の自督 (督の字、 勧なり、 率なり、 正なり) の詞なり」 と示している。 自督にみずからをすすめ (勧)、 ひきい (率)、 正してゆく (正) という意味があるとみて、 そのようなはたらきをもつ信心を表す語としている。