じんう 尋有 (生没年未詳) 親鸞の弟。 日野有範の第二子。 比叡山出家し、 善法ぜんぽういんそうと号した。 根本中堂の執行しゅぎょうと東塔常行堂のけんぎょうを兼ねたという。 「交名きょうみょうちょう」 には洛中における親鸞の弟子としてその名が見える。 建長7年 (1255) 頃には、 日光 (現在の栃木県日光市) の輪王寺常行堂に赴任していたとみられる。 なお、 親鸞が没したのは京都にあった尋有の坊舎である。 →善法坊