じないまち 地内町 寺院を中心に町屋などが並び、 自衛のためにその外周を堀や塀で囲んだ集落のこと。 中世末期に見られる。 真宗に多く、 山科本願寺を中心に形成された地内町などが早い例である。 以降、 石山本願寺や、 畿内、 北陸の有力な真宗寺院の周辺にも形成された。 中核となる寺院は政治経済上の特権を有し、 寺内の住民は信仰を基調とした惣的結合を持ち、 自衛的運営がされることが多かった。