じくどうしょう 竺道生 (-434) 鳩摩羅什門下四哲の一人。 鋸鹿きょろく (河北省鋸鹿県) の出身。 はじめ建康 (現在の江蘇省南京) の竜光寺に住し、 その後、 廬山の慧遠や鳩摩羅什に師事する。 のちに建康に戻り、 釈尊の教説に頓教と漸教があるなか、 頓悟成仏を主張した。 また、 未完訳の ¬涅槃経¼ によって経文にはない一いっ闡提せんだい成仏説を主張したために非難されたが、 悉有仏性を説く完訳された ¬涅槃経¼ が伝わり、 その学説が正しいことが認められた。