いしやまかっせん 石山合戦 石山本願寺で一向一揆と織田信長との間におこった戦いのこと。 石山戦争などともいう。 元亀元年 (1570) に始まり、 二度の和睦を挟んでおよそ10年間続いた。 この間、 天正2年 (1574) には伊勢国長島 (現在の三重県桑名市)、 翌年には越前国の一向一揆がそれぞれ信長に敗れ、 天正7年 (1579) には加賀国の一向一揆も制圧された。 また浅井氏、 朝倉氏、 武田氏など本願寺の友好勢力も信長によって滅亡・衰退させられた。 石山本願寺では天正4年 (1576) に信長の大規模な攻撃を受け、 篭城戦となった。 天正8年 (1580) に信長の要求を受けいれて和睦し、 本願寺派石山を退去して鷺森 (和歌山市) に移った。 その際、 和睦を進める本願寺11代顕如と、 その子で抗戦を主張する教如との間に不和が生じ、 後の本願寺東西分派の一因になった。