いな 維那 「いのう」 とも読み、 維那いなともいう。 寺院の諸事を司る役職のこと。 梵語カルマダーナ (karmadāna) に由来する語で、 知事・授事・任事などとも意訳される。 本願寺においては、 5代しゃくにょの頃までに都維那が設けられ、 法要の際に声明しょうみょうの句頭や回向を独唱する役であったとされる。 その後も維那と称する役職が設けられるが時代によって役目は変化している。