いだいけ〔韋提希〕 梵語ヴァイデーヒー (Vaidehī) の音写。 毘び提だい訶かとも音写する。 釈尊在世当時の中インドにあったマガダ国の頻びん婆ば娑しゃ羅ら王の夫人で、 阿あ闍じゃ世せの母。 阿闍世によって幽閉された頻婆娑羅王のためにひそかに食を運んだが、 これが阿闍世に知られ、 韋提希自身も王宮の奥深いところに幽閉されるに至った。 その悲しみと絶望のなかから、 霊鷲りょうじゅ山せんで説法中の釈尊を念じて教えを請うた。 ¬観経』は、 この韋提希のために説かれた教えである。