いばしんえん 意馬心猿 馬や猿のこころの意。 凡夫の心が散動していること、 または一つに制することが難しいことを、 落ち着きのない馬や猿の様子に喩えた語。 ¬安楽集¼ には 「もろもろの凡夫の心は野馬のごとく、 識は猿猴よりも劇し」 とある。 同様の譬喩はしばしば用いられ、 ¬銘文¼ には 「獼猴情難学といふは、 この世の人のこころをさるのこころにたとへたるなり。 さるのこころのごとく定まらずとなり」 とある。