ひゃくはちぼんのう 百八煩悩 煩悩が多種多様であることを108という数であらわした語。 ①三界で起こる見惑八十八使と修惑しゅわく十品とを合わせて98種、 これに十纏 (無慚・無愧・嫉・慳・悔・眠・じょう惛沈こんちん・忿・覆) を加えて108種とする説、 ②六根六境を縁ずる時、 その各根に好・悪・平の3種があり、 この一々に染・浄の2種があって合わせて36種となり、 これに過去・現在・未来があるから108種とする説、 ③六根それぞれに対して苦・楽・捨の3種、 また好・悪・平の3種があるので合わせて36となり、 これに過去・現在・未来があるから108種とする説、 などがある。