ほううん 宝雲 ❶ (4世紀-5世紀) 劉宋代の訳経僧。 中国河北あるいは涼州 (甘粛省武威) の人。 インドの仏跡を巡拝し、 帰国後、 長安ぶっばっ陀羅だらの門に入り、 その後、 建業 (現在の江蘇省南京) の道場寺や六合山寺で ¬仏本行経¼ などを訳出した。 また、 ¬大集経¼ 60巻のうち、 「無尽意品」 4巻はごんとの共訳であるとされる。 なお、 曹魏の康僧鎧訳と伝えられる ¬仏説無量寿経¼ 2巻も、 実際は仏陀跋陀羅と宝雲との共訳で、 421年頃の訳出と推定されている。 ❷ (1791-1847) 本願寺派の学僧。 院号は宝性院。 長源寺 (福岡県嘉麻市) 住職。 筑前学派の大乗 (1751-1823) に師事。 また、 曇龍にも師事したといわれる。 特にしょうぞうがくに通じた。 天保14年 (1843) 勧学。 著書に ¬広書御自釈筆記¼ ¬浄土教行証文類折衷¼ などがある。