ほんがんしょう 本願鈔 1巻。 覚如の著。 建武4年 (延元2・1337) 覚如69歳のときに著されたもの。 ¬大経¼ の第十八願成就文をはじめとする9文を列挙して、 他力の信心を得たときに往生が決けつ定じょうするのであるから、 称名してその恩に報いるべきであると説き、 また真実信心には必ず称名がそなわると示す。 古写本には大阪府真宗寺蔵室町末期書写本、 大阪府願得寺蔵室町末期書写本、 京都府常楽寺蔵室町末期書写本などがある。