はくいん 白隠 (1685-1768) 江戸時代の臨済宗の僧。 駿河国原 (現在の静岡県沼津市) 出身。 15歳の時に松蔭寺で出家して各地を遍歴し、 越後国英巌寺の性徹のもとでさとりを得たと自負したが、 増上慢に陥る。 26歳の時、 信濃国飯山正受庵の道鏡慧端 (1642-1721) の公案によってついに大悟したという。 中国末期以来の看話禅の伝統を受け継いでそれを体系化し、 さらには 「隻手音声」 という新たな公案を案出した。 著書に ¬槐安かいあん国こく語ご¼ 2巻、 ¬荆叢けいそう毒蘂どくずい¼ 9巻などがある。