ぎょうえん 堯円 (1641-1716) 高田派16代。 左大臣花山院定好の子。 院号は香光荘厳院。 近衛尚嗣の猶子として入寺し、 承応3年 (1654) に継職した。 越前国に移った真智一派との高田派正統争いに決着をつけたほか、 安あん居ごを開いて宗学の興隆をはかり、 焼失していた堂宇の再建に尽力するなどした。 宝永7年 (1710)、 寺務を円猷に譲った。