ごじょうごぶんしょう 五帖御文章 本願寺9代実如が、 多数の御文章から、 とくに重要な85通を選び、 そのなか本願寺においてのみ儀式として読誦され、 門徒に付与されない ¬夏御文章¼ 4通と ¬御俗姓¼ 1通の5通を別行し、 残り80通を5帖にまとめたもの。 ¬帖内御文章¼ ともいい、 これらに含まれないものを ¬帖外御文章¼ ¬帖外御文¼ などという。 また ¬五帖御文章¼ から、 さらに御文章を選び出し、 1帖にまとめたものを ¬御加御文章¼ ¬御加御文¼ などという。 ¬五帖御文章¼ は本願寺10代証如によって出版されて以来、 全国の寺院や門徒に付与されて広く流布し、 現在に至るまで、 勤行や法話の後に拝読されている。 よく知られている御文章には通称があり、 たとえば3帖目第4通の 「大聖世尊章」、 5帖目第1通の 「末代無智章」、 5帖目第5通の 「信心獲得章」、 5帖目第10通の 「聖人一流章」、 5帖目第16通の 「白骨章」 などがある。