だいじょうきしんろん 大乗起信論 ¬起信論¼ ともいう。 インドのみょうの著と伝えられているが、 同名異人の作とも、 また中国で馬鳴に仮託されて作られたものともいわれる。 漢訳に梁の真諦訳1巻、 唐の実叉じつしゃなん訳2巻がある。 大乗仏教の中心思想を理論と実践の両面から説き、 真如縁起を主張する。 短編ではあるが、 仏教思想史上極めて重要な書物で、 華厳・天台・禅・浄土・真言等の大乗仏教の主要な宗派に大きな影響を与えた。