ぼだい 菩提 梵語ボーディ (bodhi) の音訳。 智・道・覚などと意訳する。 迷いを離れたさとりの智慧のこと。 声聞の菩提、 独覚の菩提、 仏の菩提の三種があり、 なかでも仏の菩提はこの上ないものであるので、 阿耨多羅三藐三菩提 (無上正等正覚・無上正真道・無上正遍知)、 無上菩提、 無上覚、 無上道などという。 ¬銘文¼ には 「信心は菩提のたねなり」 とある。 また、 さとりにいたるべき道を指して用いられる場合もあり、 ¬安楽集¼ には 「仏道の体本を名づけて菩提といふ」 と示されている。