べんしょうろん 弁正論◎ 8巻。 唐の法琳の著。 高祖の武徳9年 (626) の撰。 12篇から成り、 外教 (主として道教) の邪に対して、 仏教の正なることを弁じた書。 第5篇の十じゅう喩ゆ篇へん、 第6篇の九きゅう箴しん篇へんは、 道教の李仲卿が ¬十異九迷論¼ を著して仏教を攻撃したことに対して反駁したもの。 親鸞は 「化身土巻」 に十喩篇・九箴篇・気為きい道本どうほん篇べん・出しゅつ道どう偽ぎ謬びゅう篇へん・帰き心しん有地うじ篇へんを引用している。