あんご 安居 梵語バルシャ (varṣa) の意訳。 あんともいう。 もとは雨期の意。 出家者が一定の場所を定めて修行に集中すること。 雨期の3カ月間はぎょうが難しく、 また生物を踏み殺すことを避けたことなどに由来する。 日本仏教諸宗派でも継承され、 4月16日 (または5月16日) から3カ月間が安居の期間とされた。 浄土真宗では、 僧侶が期間を定めて一所に集まり宗義の研鑽を行うことをいい、 各派で行われている。 本願寺派では、 寛永16年 (1639) に学寮が創立され、 翌年、 じゅんげんが 「三帖和讃」 を講義したことに始まる。 現在では、 宗門最高の講会であり、 真宗学および仏教学研鑽の成果を結集するものとされ、 本願寺において行うことを例とし、 毎年7月または8月に開講することとされている。 このほか、 各地の寺院などでも安居が開かれている。