あみだどう 阿弥陀堂 阿弥陀如来を主たる礼拝の対象として安置した堂の通称。 平安時代に浄土教が盛んになると数多く建てられ、 その代表的なものに宇治平等院の鳳凰堂 (京都府宇治市) や大原三千院の往生極楽院 (京都市左京区) などがある。 本願寺では永享10年 (1438) 頃、 7代存如によって初めて建立され、 以来、 御影堂と本堂の阿弥陀堂が並立する両堂形式がとられるようになった。 本願寺派本願寺の現在の阿弥陀堂は宝暦10年 (1760) に再建されたもので、 御影堂の北に東向きに位置し、 東西42メートル、 南北45メートル、 高さ25メートルの規模である。 内陣中央に本尊の阿弥陀如来を安置し、 両脇壇および余間には、 七高僧と聖徳太子の影像が懸けられている。