0043黒谷上人漢語灯録巻第三

厭欣沙門 了恵 集録

 

かん第一だいいちさん 当巻とうかんさんしょうあり
 小経しょうきょうしゃく第三だいさん
 如法にょほう書写しょしゃ法則ほうそくだい
 如法にょほう念仏ねんぶつ法則ほうそくだい

漢語第一之三 当巻有三章

 小経釈第三
 如法書写法則第四
 如法念仏法則第五

(73)谷上人語灯録巻第三

 

 いまはいはく、 明応めいおうろく ひのとの ねんがつじゅう一日いちにち 一校いっこうおはりぬ とく

 今云、明応六 年二月十一日 一校畢 徳誉

 

 わたくしにいはく、 この一巻いっかん現行げんこう印本いんぼんさんぎょうしゃくごうすとは別本べっぽんなり。 はじめきょうしゃく版本はんぼんおなじきがゆゑにうつさず、 このかんおなじからざるゆゑにこれをうつしおはりぬ。

 私云、此一巻与↣現行印本号↢三経↡別本也。初二経者同↢版本↡故不↠写、此巻者不↠同故写↠之畢。

 

 元禄げんろくじゅう一年いちねん寅冬いんとう朧月ろうがつ中旬ちゅうじゅんこのかんうつしおはりぬ

しょ くう

 元禄十一年寅冬朧月中旬写此巻畢

所持 恵空

 

延書は底本の訓点に従って有国が行った。 なお、 訓(ルビ)の表記は現代仮名遣いにしている。
底本は大谷大学蔵江戸時代末期恵空本転写本。